ハーマンのビルトインコンロを選んで失敗だった

汚れたコンロキッチン用品
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家族の持ち家の一部をリフォームしたのが2012年。
お風呂やトイレ、キッチンの一部を使い勝手の良いものに替えたつもりでいました。

でも、トイレ以外のリフォームは大失敗。
家を建てた際に選んだお風呂やキッチンの方が、断然使い勝手が良かったという結果になりました。

特に、ビルトインコンロはハズレ!
同じ失敗を皆さんにして欲しくないと思ったので、記事にしました。

ハーマンのビルトインコンロを選んだ経緯

我が家は、一戸建て注文住宅です。
築20数年が経過しました。

なぜかわからないけど、父がナショナル(現パナソニック)にこだわって、ほぼナショナルで揃えました。
風呂もトイレもキッチンも、照明までもナショナル。
今考えると、これは正しい選択でした。

どうしてかというと、ナショナルの製品はとても丈夫だったから。
使い勝手も抜群でした。

でも、どんなに丈夫でも、電化製品には寿命があります。
まるで示し合わせたかのように、お風呂・トイレ・ガスコンロに不具合が生じたのです。

世間一般的にも、築20年くらいがリフォームの目安だろうということで、早速行動を開始しました。

展示場で一目ぼれしたハーマン製品の美しさ

タイミングを見計らったかのように、ちょうどガス会社から展示会のお知らせが。
もちろん、家族で足を運びました。

会場には各メーカーの製品がずらり。
ビルトインコンロといえば、やっぱり「リンナイ」か「パロマ」かな?
と、この2択で決まりかけていたのですが、ぐるりと見てまわったのが大きな間違い。

ついつい、ハーマンのブースで足を止めてしまったのです。

そこで目にしたのは、ハーマンの美しいビルトインコンロたち。
今まで使用していたナショナルのガスコンロに比べると、洗練されたデザインなのです。

謳い文句はこうでした。

お手入れ簡単!

火加減は自動!

グリル調理ができる!

 

なるほど、確かにガラストップコートの表面は、さっとひと拭きすれば簡単に汚れが落ちそうです。
火加減自動だなんて、まるで魔法じゃないですか。

現在では当たり前だけど、20年前の製品にはそんなものついてなかった。本当に素晴らしい製品に見えたんだよね。

 

聞けば、グリルでは特製のダッチオーブンを使うことによって、多数の料理ができるとのこと。

 

ローストビーフなどの料理だけでなく、パンもできますよ。

 

ほう、それはとてもいいね。
ここでふと、「焼き芋なんかもできそう」とつぶやいちゃった。

すると、営業マンがすかさず「できますよ!ホクホクで美味しいですよ!!」と返答。

しかも、普段は別売りのダッチオーブンをオマケでつけてくれると言うじゃない。

展示会だったので、お値段も通常より引いてあったこともあり、ハーマン製品を購入するに至ったのでした。
購入したのは、C3WL1PWAという製品です。

ここが悪いよ、ハーマンのビルトインコンロ

ハーマンのビルトインコンロを設置して、しばらくは使い勝手に満足していました。
一番良かったのは、温度設定ができる点。

昔のコンロは、そんな機能が付いていなかったので、温度の見極めは勘、もしくは温度計頼み。

でも、ビルトインコンロは、数字を入力するだけで勝手に温度管理してくれる!
魔法のようだ・・・。

 

特に、てんぷらなどの揚げ物を作る際に大助かり!

 

こんな調子で、ビルトインコンロをありがたいありがたいと使用していました。

グリルで芋なんか焼けるわけがない!?

季節的に寒くなったころ、スーパーで美味しそうなサツマイモを購入してきました。
もちろん、焼き芋にするためです。

グリル専用のダッチオーブンに入れて焼けば、ほっくほくの焼き芋が食べられる。
そう信じて疑いませんでした。

ところが、30分ほど焼いて取り出したイモは、まだまだ固いまま。
追加で焼こうということで、グリルに戻してスタートボタンをポチッ。

・・・・。
再加熱できない。

エラー表示が出たので、説明書を引っ張り出して読んでみます。
ふむふむ、オート機能は連続使用できない。
なるほど。

じゃあ、マニュアルでスタートすればいいんじゃない?
時間を設定して、スタート!

・・・・やっぱりダメ。

そこで、ハーマンに問い合わせることにしました。
電話に出たのは、おじさん(声からの想像です)でした。

 

付属のダッチオーブンを使って、グリルで焼き芋を作ってるのですが、途中でエラーが出て追加調理ができません・・・・。

 

は?

焼き芋!?

グリルで焼き芋なんかできませんよ!!

 

なんですか?
今、何て言いました?

グリルで焼き芋なんかできない

って聞こえたんだが・・・。

ちょっと待って、よく思い出してください。
展示会で検討している際の営業マンの言葉を。

焼き芋もできそうと呟いた私に、「できますよ!ホクホクで美味しいですよ!!」って言ったよね?

営業の方は、できるって言ってたんですけど・・・。

 

 

いえ、グリルで焼き芋はできません。

高温になりすぎるのを防ぐため、長時間使用できないようになってますから。

 

なんですか、それ。
そんな説明、一言もなかったんだけど。

焼き芋できるっていったじゃん。
ホクホクして美味しいって言ったじゃん。

なんだったんだ、あの営業マン。
嘘つき。

仕方なく、生焼けの芋をホイルにくるみ、オーブンで焼きました。

この時点で、ハーマンのビルトインコンロに不信感を持つように。

 

お手入れ簡単ではなかった

謳い文句の一つだった、「お手入れ簡単!」。

購入当初は期待していました。

だってこんなにピカピカ、つるつるのコンロだもん。
確かにお手入れが簡単そう!

ぴかぴかのコンロ
(画像は、ヨドバシ.comさんより引用しました)

 

でも、使ってるうちに、期待が疑問に変わったのです。
というのも、そもそもIHではなくガスコンロなので、五徳が付いてるんですよ。

その五徳が、意外に汚れる!

汚れるなんてもんじゃない。
汚れがこびりつくんです。

毎日お手入れすれば、当然そんな汚れはこびりつくわけがないんですけど、毎日しませんよね?
え?やりますか?

私は残念ながら、毎日掃除するタイプではなく、気付いた時にするタイプ。
だから、いざコンロを綺麗にしよう!!と思った時には、汚れがしっかり付着してしまってるんです。

でも、お手入れ簡単なんだよね?

と思って、拭いてみました。
が、当然汚れが落ちるわけがない。

お湯で濡らした布巾で拭いたら、台は少しましになりました。
でも、五徳はダメ。
どんなに拭いても汚れが落ちてくれない。

結局、昔のコンロの時と同じように、漬け置き洗いをしてやっと落とすことができました。

見てください、購入から8年経った今はこんな姿です。
汚れたコンロ

お手入れ簡単じゃなかった。
少なくとも、無精な人間にとっては。

たった5年で故障した

お手入れは簡単じゃなかったけど、それでも温度管理してくれるからありがたく使ってました。
が、ある日エラー表示が。

そして、スイッチを押しても火が点かない。

エラーを説明書で確認すると、修理が必要とのこと。
えーー!

でも、片方は使えるし、何回かスイッチを押して消して繰り返したらなんとか付いてくれた。
よしよし、これで大丈夫。
と、だましだまし使っていましたが、とうとう本当に火が点かなくなってしまいました。

仕方なくハーマンに電話。
基盤の交換が必要かもしれないとのことで、来ていただきました。

駆け付けた担当者に、エラーの番号を伝えて、スイッチをぽちっ。
・・・なんと、火が点きました。

いやいや、嘘じゃないんです。
本当に火が点かなかったんですよ~。
と説明して、念のために撮影していた動画を確認してもらいました。

 

エラーが表示されたら、動画撮影しておくといいよ!

 

なるほど、と、更に念入りにつけたり消したりを繰り返していると、出ました、同じエラーが!

そこでようやく基盤を確認することに。
そしたらまあ、やっぱり基盤がいかれておりました。

壊れた基盤

原因はというと、噴きこぼれだそうです。

 

大量に噴きこぼれた場合、こういう事が起きますよ。

 

と言われましたが、そんなに大量にこぼした覚えはない。
やかんが沸騰して、ちょっとこぼれるくらいが何度かあったけど・・・。

とにかく、噴きこぼれによって基盤が腐食したがために、点火不良になっていたようです。
すぐさま基盤を交換してもらい、一件落着。

の、はずでした。

ところが、そうはうまくいかないのが世の中。
2週間経つか経たないかで、再度エラーが発生したのです。

 

担当者に再度来ていただき、またしても基板交換。
もちろん、今回は無償です(前回は8,000円ほど支払いました)。

 

この後2年間は問題なく使用できていました。
基板交換から3年目、購入から8年目には、再度エラーが表示されることに。

 

エラーが表示される前から、火力調整が狂っていて、火が強すぎたり弱すぎたりの状態。
結局また見ていただいて、3度めの基板交換となりました。

 

昔使ってたナショナルのコンロは、20年間何の支障もなく使えてたのに。
10年以内に故障が発生するって、どうなんでしょう。
ビルトインコンロは電子部品が多いから仕方ない?

火加減自動調整があだになる

謳い文句の一つである「火加減自動調整」。
めちゃくちゃ便利でした。
はい、過去形です。

購入した当初は、本当にいい機能だと思ってました。

ところが、使っていくうちに不便さに気付いたのです。

どんなことかというと・・・。

 

料理の最中に勝手に火が消えるんだよ。

 

火加減を勝手に調整するため、こちらが思ってもみない動きをすることが多々ありました。
例えば、炒め物の最中や煮込みの最中。
気が付くと勝手に火が消えてる!!なんてことも。

これは、火事になることを防ぐための大事な機能でもあるんですが、料理する側からすると邪魔な機能。

「あおり炒め」なるボタンも用意されていて、それを押せば勝手に消えることはないという説明でしたが、んなこたない。
がっつり消えるし。

かと言って、やかんを空焚きした時は止まってなかったしね。
もしや不良品か?

便利なはずの機能が、不便を引き起こすとはメーカー側も予想だにしなかっただろう。

次に購入したいビルトインコンロは?

以上、ハーマンのビルトインコンロを買って使って後悔した話でした。

ただ、前述のとおり、最近のビルトインコンロは電子部品が多いという事なので、このような事象はハーマン以外の製品でも起こる可能性はあります。

また、今使用しているコンロは10年近く前の製品なので、ハーマン側がもしかすると改善しているかもしれません。
そうであって欲しいです。

だって、3口のビルトインコンロは、決して安い買い物ではないもん。
できれば、10年もしないうちにへたるような製品は購入したくない。

だから、次に私が購入するとすれば、以下の点に注目したいと思っています。

 

余計な機能が付きすぎない

年寄りの家だから、空焚き防止機能付きのビルトインコンロにしていたけど、本当に必要かな?

オーブンがあるから、グリルでダッチオーブン使う必要ないよね?
昔に戻って、温度計で油の温度チェックをしてもいいかも?

そう、もっとシンプルなコンロでいいような気がしています。

ただ、各メーカーとも、便利な機能付きのものが主流なんですよね。
思う通りの製品があるかが心配です。

 

アフターがしっかりしている

これは必須項目です。
ハーマンの製品について、あまり良いことは書きませんでした。
でも、唯一アフターサービスはしっかりしていましたよ。

ハーマンは、ノーリツという一部上場企業のブランド。
だからでしょうか、修理担当者さんはとても感じの良い対応をしてくださいました。
修理依頼をしてなかなか来ない会社もありますが、対応が早かったので、その点は好感が持てました。

もし、ハーマンの製品が改善されているのなら、そして修理担当者さんが変わらないのであれば、また購入してもいいかなと思っています。

 

価格が高すぎない

展示会で安くなっていたとはいえ、それなりのお値段がしたハーマンのビルトインコンロ。

それなりのお値段の製品が、たった5年で壊れてしまうということがよくわかりました。

そこで、次回はそこそこのお値段のものを購入できればいいなと考えています。
我が家は3口は確実に必要なので、そこはケチらず。

必要な機能さえあれば、そこまでお高くならないんじゃないかな?
甘いですかね?

でも、どうやらメーカー側も、ビルトインコンロは消耗品程度という考えなんだと思うんです。

だから昔みたいに20年も故障なしで使える製品なんか、作ってないはず。
それならば、こちらも安い品を数年ごとに交換した方がマシなんじゃないかな?

まあ、実際に製品を見たら、きっとまた色んな機能が付いたものが欲しくなるんでしょうけど・・・。

とりあえず、今回のビルトインコンロの購入で失敗したので、この経験を生かしたい。
この記事が、ビルトインコンロでお悩みの皆さんのお役にたちますように。

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