生米からパンを作るというブームに乗り遅れ、今になって一人ちまちま実験してます。
といっても、推奨されているバイタミックスなるものは高価すぎて買えず。
10数年使用している、パナソニックのフードプロセッサーで実験を続けています。
でも、生米パン成功には未だ至らず。

成功したことないくせに、今回は、ニンジンを混ぜて綺麗な色を出すという実験を行いました。
結果は言わずもがな、失敗です。
生米パン失敗、2回目。
何をどうしたら失敗するのか、とくとご覧あれ。
ニンジン入り生米パンのレシピ
型は、百均のセリアで購入した、金属製のパウンドケーキ型を使用しました。
材料 | グラム | ベーカーズ% |
精白米 | 100g | 100% |
塩 | 1g | 1% |
砂糖 | 5g | 5% |
ニンジン | 14g | 14% |
EVオリーブオイル | 5g | 5% |
金サフ | 3g | 3% |
水 | 70g | 70% |
イーストだけは、別容器で計量します。
私は金サフを使用しました。
金サフだと、普通の食パンからパネトーネなどの糖分を大量に使うパンまで幅広く焼けるので、愛用しています。
ですが、赤サフでもスーパーで販売しているインスタントドライイーストでも構いません。
ただし、天然酵母(自家製含む)は実験していないので、膨らむかどうかわかりません。
興味のある方は、ぜひご自身で実験してみてくださいね(∩´∀`)∩
ニンジン入り生米パンの作り方
1.精白米を良く洗って、70gの水に2時間ほど漬け置く
2.水を吸った米の入ったボウルに、どんどん材料を量って入れる
3.フードプロセッサーにイースト以外の材料を入れて攪拌する
ちなみに、我が家のフードプロセッサーは、ナショナル製。
パナソニックに変わる前だから、十数年使ってます(^^;)
ちょっと切れ味が悪くなってきたので、カッター(部品)だけ買いなおそうか検討中です。
4.生地の一部を取り、レンジで40度ほどに温めてイーストを振り入れ混ぜる
5.残りの生地と4をよく混ぜ合わせる
割と滑らかな生地になりました。
6.型に入れて40度で一気に発酵させる
今回は、2倍になるまで発酵させてみました。
ふっくらといい感じ。
だけど、ぷつぷつと穴が開いているのが気になります・・・。
7.180度のオーブンで25~30分焼く
焼き上がりがこちら。
ガーーーーーン!!!
あんなにふっくらと膨らんでたのに、すんごい凹んでる(>_<)
なにこれ、ナニコレ!
今回こそ、大成功の生米パンが食べられると期待していたのに、どっと疲れが出てきました。
陥没したニンジン入り生米パンを食べてみた
陥没した生米パンを切ってみます。
いや、切ってみるっつーか割ってみた。
色は綺麗よね。
まるで餅がふくれた後に、しぼんだかのような状態です。
食べてみましょう。

ちょっとねっちょりした食感!!
アルコール臭がするので、過発酵のようです。
これは「パン」にあらず。
やはり前回ほどではないものの、パンより餅に近い。
むぅ・・・無念なり(´;ω;`)

手間暇かけて、餅を作った覚えはないんだけど・・・。
ニンジン入り生米パンが陥没して失敗した原因は!?
前回の生米パンの失敗は、
1.米に少し火を入れてしまった
2.塩を入れなかった
ことが主な原因と考えられました。

今回はというと、
失敗の原因1.イーストを入れ過ぎた
米は小麦と違ってグルテンを含みません。
だから、一気に発酵させた方がよいと多くの文献に記載がありました。
そこで、米の量に対して3%ものイーストを添加してみたのです。
どうやらこれが失敗の原因の一つのよう。
もう一つの原因である、「過発酵」につながってしまいましたね。
食味の面でも、食べた時のイースト臭が気になりました。
イーストは多くても2%までの添加が適正のようです。
失敗の原因2.発酵させ過ぎた(過発酵)
過発酵は、小麦のパンでも陥没を引き起こします。
そうなると、アルコール臭がして美味しいものではありません。
過発酵の原因は、通常は発酵時間が長すぎるとか、生地温度や発酵温度が高すぎるということがあげられます。
今回の場合は、間違いなくイーストの過剰添加。
まあ、普通はあり得ないことなので、これは今後気をつければ問題ないでしょう。
失敗の原因3.型比容積比が通用しない?
小麦で型に入れるパンの場合、型比容積を計算して、適正生地量を導きだして作ります。
型比容積というのは、食パンなど型を使うパンの食感をどの程度にするかを決める重要な要素です。
3.5~4.0までの間の数値で、数が大きくなるほどふんわりとしたパンが出来上がります。
これを計算することで、型に対する適正生地量もはじき出すことができます。

今回も、きちんと計算しました。
型比容積を3.8に設定したところ、100gが適正な粉量と導きだせたのです。
ところが、結果は大失敗。
小麦と米とでは、やはり違うのでしょうか?
発酵後の画像を見る限り、やや過発酵かなという程度だったのにひどい陥没。
何度もしつこいですが、米の場合はグルテンがなく、発生したガスを長時間保つことができません。
ガスが抜けないうちに焼成して固める必要があります。
何かコツがあるんですよね、きっと。
まあ、また実験してみようと思います。
果たして、生米パン作りに成功する日は来るのでしょうか!?
次回を乞うご期待(;’∀’)
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